外部メールファイルについて
ケータイ・リンクで作成できる、他のソフトで利用可能なメールデータファイルは、emlファイルです。
通常、emlファイルは、RFC822に準拠したデータ構造で、拡張子が .eml のファイルです。
ケータイ・リンクが作成する emlファイルは、完全にはRFC822の仕様を満たしていません。これは、Outlook Expressなどのメールソフトが読み込めるファイルを作成することを目的としていて、そのままインターネットメールとして利用することを前提にしていないためです。
メール本文およびSubject フィールドには、シフトJISコードをそのまま用いています。これは、iモードやSoftBankなどの絵文字を外字コードに割り当ててケータイ・リンク上で表示している状況を、そのまま他のソフトでも再現できるように配慮したためと、テキストエディタなどで直接ファイルを表示しても、内容が分かるようにしたためです。
また、FOMAから読み出したメールは、Subject:フィールドはインターネットメール準拠の書式になっていますが、あえて、シフトJIS文字に変換して出力するようにしています。メール帳の種類が、「送」となっているメールの相手は、To フィールドに、それ以外の種類の相手は、From フィールドのデータとして書き出されます。ただし、FOMAなど読み出した情報が多くある場合には、そちらの情報を優先して出力します。
日時は、Date 、件名は、Subject フィールドのヘッダーデータとして書き出します。日時データがない場合、Dateフィールドを書き出しません。件名がない場合は、本文の先頭から20バイト分の文字列を Subjectフィールドのデータとして用います。
また、Message-Idをメールデータから演算で求めた値などを用いて自動生成し次のようなヘッダー情報として付加します。
Message-Id: <79218.1700140304.983603164@kts.ktlink.jp>同じメールは何度emlファイルとして出力しても、同じMessage-Idが設定されます。ただし、日付、件名、相手、本文が同じメールは、ケータイ・リンク・メール帳では別のデータの扱いになっていても、同じMessage-Idとなります。
画像や着メロなどの添付ファイルは、マルチパートデータとして出力しますので、Outlook Expressなどのメールソフトで、添付ファイルとして扱えます。
また、emlファイル作成時に、任意のヘッダー情報を追加できますが、ケータイ・リンクでは、その正当性をチェックせずに、ファイルの先頭に付加します。メールのヘッダー情報などについては、インターネットなどで、RFC822などをキーワードにして検索して調べてください。